心臓と水分の、意外な関係
「水分をしっかり摂ってくださいね」
これは誰もが一度は聞いたことのあるアドバイスです。
でも、なぜ水分が心臓にいいのかを説明できる人は、ほとんどいません。
実は、水分補給は心臓ケアの土台です。
ここを飛ばして、サプリや運動に取り組んでも、効果は半減してしまいます。
今日は「心臓を洗う」という考え方をお伝えします。
人間は「海をパックして」陸に上がった
少し壮大な話から始めます。
生命は海で生まれました。
そして陸に上がった時、海の成分を体の中に閉じ込めて持ってきたのです。
酸素がなければ3分。
水分がなければ3日。
栄養がなければ30日。
水分は、命にとって2番目に大事なものです。
にもかかわらず、多くの方が「足りていない」ことに気づいていません。
息をするだけで水分は減り、汗をかき、排泄で出ていく。
完全に足りなくなる前に、じわじわと不調が起きている可能性があります。
「心臓を洗う」とは?
心臓には、太い血管だけでなく、毛細血管がびっしり入り込んでいます。
水分が足りないと、この細い血管の先端まで血液が行き届かなくなります。
酸素を届けられない。老廃物を回収できない。
逆に、水分がたった1%増えるだけで、循環が変わります。
体重50kgの方なら、500ml。
ペットボトル1本分です。
それだけで、毛細血管の隅々まで血液が届き、老廃物を集めて、腎臓で排泄する。
まさに体の中を洗い流すイメージです。
あなたの唇、かさついていませんか?
私が勉強会で必ず確認するのが、唇のかさつきです。
参加者にチェックしてもらうと、ほとんどの方がかさついています。
面白いのは、「あなた、かさついてるわよ」と言っている方自身がかさついていること。
自分では気づきにくいのです。
「喉は渇いてないのに」とおっしゃる方が多いですが、喉が渇いた時点で、すでに水分は不足しています。
水分補給の3つのコツ
① 透明ボトルで、残量を「見える化」する
どれだけ飲んだか、あとどれだけ残っているか。
透明なボトルなら一目でわかります。
② 蓋を開けた状態で、目の前に置く
蓋を開ける動作すら、飲まない理由になります。
摩擦を1つずつ減らすことが大切です。
③ 唇が乾く前に飲む
喉が渇いてからでは遅い。
唇の感覚を目安にしてください。
この3つは組み合わせが大事です。
透明ボトルがあっても、目の前になければただの食器。
1つだけでは意味がありません。
コーヒーや緑茶は飲んでいいの?
「コーヒーを飲んだら同じ量の水を飲んでください」という話を聞いたことがあるかもしれません。
私の考えでは、1日4〜5杯なら飲み物としてカウントしてOKです。
ただ、少し意識してカフェインなしのお茶や水を混ぜてもらえると、よりバランスが取れます。
異常に多い方には「なんでそんなに飲むんですか?」と聞きますが、適度な量であれば問題ありません。
目安は「体重 × 30ml」
体重50kgなら、1日1,500ml。
体重70kgなら、1日2,100ml。
この数字を聞いて、「足りてないかも」と気づく方がとても多いです。
⚕️ 心不全などで水分制限がある方は、必ず主治医の指示に従ってください。上記はあくまで一般的な目安です。
まとめ
水分補給は、心臓ケアの飛ばせない土台です。
特別なサプリも、高価な健康食品も要りません。
まずは、今日コップ1杯多く飲むことから始めてみてください。
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*心臓ケアコーチ|有吉*
*理学療法士 × 心臓リハビリテーション指導士*