心臓ケア = 血管ケア
心臓を守りたい。
でも、心臓を直接鍛えることはできません。
では何をケアするのか。
答えは血管です。
心臓と血管は、1本の輪っかでつながっています。心臓がポンプとなって血液を押し出し、血管を通って全身を巡り、また心臓に戻ってくる。
この血管をよくすることが、心臓をよくすることに直結します。
心筋梗塞も、狭心症も、心不全も、弁膜症も。
ほとんどの心臓の病気で、血管ケアは有効です。
NO(一酸化窒素)という味方
血管の内側からは、NO(一酸化窒素)という物質が出ています。
NOは血管を広げ、しなやかに保つ働きがあります。
実は、心臓の発作時に使うニトロ(舌下錠)も、NOの力で血管を広げています。
ただし薬は一気に効いて一気に消える。
一方、自分の体で作るNOは、穏やかに、持続的に血管を守ってくれます。
では、どうすればNOを増やせるのか。
答えは中等度の運動です。
中等度運動の目安
「ニコニコペース」という言葉を覚えてください。
やりすぎのサインは、食欲低下・翌日までの疲労・お腹のあたりが重い感じ。
こうなったら、強度を落としてください。
厳密に管理したい方は、心拍数を目安にします。適切な心拍数は人それぞれ(お薬の影響もあります)。CPX(心肺運動負荷試験)を受ければ、正確にわかります。
食事で一番伝えたいこと
血管を守る食事で最も大切なのは、血糖値を急に上げないことです。
そして、減塩のマインドセット。
「味を減らす」のではなく、「味わいを増やす」。
我慢して薄味にする人は、続きません。
薄味を楽しめるようになった人は、食事の質が劇的に変わります。
心の部分が血管に影響する
血管は筋肉でできています。でも、自分の意志では動かせません。
動かしているのは自律神経です。
感情が動くと、自律神経が動く。
自律神経が動くと、血管が反応する。
たとえば、目の前にイノシシが現れたら——
心拍数が上がり、血圧が上がり、体が戦闘モードになります。
これは正常な反応です。
問題は、この緊張状態が日常的に続いていること。
スイッチが常にオンのまま、じわじわと血管が縮こまっている。
これが、血管にとって一番危険な状態です。
⚕️ 本記事は一般的な心臓リハビリテーションの知識をもとにしています。運動開始にあたっては主治医にご相談ください。
心臓ケアについて、もっと詳しく知りたい方へ
心臓ケアの基本は、血管ケア。
特別なことではなく、毎日の運動・食事・心の在り方から始まります。
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*心臓ケアコーチ|有吉*
*理学療法士 × 心臓リハビリテーション指導士*